防水工事と雨漏りの用語集 さ行

  • シーリング材
    コーキングとも呼ばれているが、建築物の水密性・気密性を目的とする防水材料のこと。
    形状があらかじめ定まっている定形シーリング材(ガスケット)と、目地に詰める段階はペースト状で、詰めた後ゴム状に変化する不定形シーリング材とがある。不定形シーリング材には、荷姿がカートリッジなどの1成分形や、主剤と硬化剤を混練・撹拌して使用する2成分形がある。

  • 下地処理
    良好な接着状態を得るために下地表面を処理すること。
    下地に油分やほこりや汚れがあったりすると、そもそも密着しません。
    防水工事を施工する下地表面が劣化していたり汚れていたりすると、完成直後はキレイな防水層に見えても耐久性が著しく悪かったりひどい場合はすぐにはがれたりしてしまいます。

  • 伸縮調整目地(しんしゅくちょうせいめじ)
    熱膨張や温度伸縮や水分変化、地震や外荷重による変形などによって発生する仕上げ材や躯体の伸縮を吸収する目的で一定区間ごとに設けられた目地

  • すが漏れ
    屋根・軒先などに積もった雪が融解と凍結を繰り返してつららや氷を形成した場合、昼間の気温の上昇や室内の温度によって屋根に積もった雪が溶け、そこに水が軒先の氷にせき止められたまってしまう。そのたまり水の水圧や毛細管現象により、屋根の内側に水がまわりこみ、雨漏りを引き起こす現象のこと。主に多雪地帯で起こる現象。

  • 捨てシーリング
    表面(仕上げ面)におけるシーリングではなく、下地の段階で漏水を防止するためのシーリング処理。

  • 接着工法
    シート防水などで、被着体に塗布した接着剤のオープンタイムを確認し、ローラー転圧をして接着させる工法。